バーテンダーが教えるカクテルの作り方〜サイレントサード編〜
皆さまお疲れ様です!
Sweets bar 足跡の店長サトルです
混ぜる!冷やす!空気を含ませる!
シェイク編まだまだ続きます!
過去記事でシェイクについての説明をしておりますので、ぜひそちらもご覧ください。
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サイレントサードを作ってみよう!!
今回もシェイクという技法を使用したカクテルです。
シェイクは材料の比重に差があり、混ざりにくいものを短時間で効率的に冷やし混ぜた時に使う技法です。
今回は「サイレントサード」
ホワイトレディの兄弟カクテルで、ベースをスコッチウイスキーに変えたものです。
ホワイトレディについては過去記事に書いてありますので、そちらもぜひ!
ウイスキーはロックやハイボールで飲むことが多く、カクテルにするイメージを持っていなかったのですが、このカクテルでウイスキーの世界がさらに広がりました!
サイレントサードとは
サイレントサードは、スコッチウイスキー版のサイドカーです。
サイドカーについては、また別の記事で紹介しますね
1930年代前半に誕生したこのカクテル。
名前の由来は、考案者の愛車のサードギアがとても静かで、スムースだったのを自慢していたことに由来するそうです。
よっぽど自分の車が好きだったんですね、、、、
ちなみに、ベースをスコッチウイスキーではなく、他の産地のウイスキーにすると「ウイスキー・サイドカー」という名前になります。
まとめてサイレントサードと呼んでも良さそうなものですが、そこにこだわるのもバーの魅力なのかなと僕は思います。
サイレントサードに使うウイスキーを説明します
僕はお客様からの指定がない場合は基本的に「モンキーショルダー」を使用しています。
理由としてはシトラスやオレンジのような果実味の要素を感じるからです。
柑橘のリキュールやレモンを使うサイレントサードにはぴったりだと感じます。
モンキーショルダーは、三つの蒸留所のモルト原酒を掛け合わせて作る、ヴァッテッドモルトという分類のウイスキーです。
比率は公開されていませんが、蒸留所は公開されています。
グレンフィディック、バルヴェニー、キニンヴィの三箇所です。
「多くの若者がウイスキーを口にするきっかけとなる」ことを目指しているそうで、飲みやすいのが特徴です。
色々なウイスキーで試すのも楽しいですが、あまりピートが効いてないものの方が飲みやすく、軽く仕上がるのでオススメです。
サイレントサードの作り方〜実践編〜
それでは作り方の紹介です!
サイレントサードのレシピ
スコッチウイスキー40ml
コアントロー15ml
レモンジュース5~10ml
まずはグラスを冷やします。
その間にボディーにカクテルの材料を入れる。
レモンジュースの酸味によっては、コアントローやウイスキーで調整します。
レモンを絞る際は、白いワタの部分を潰さないように、絞り切らない程度が一番香りや酸味、甘みが綺麗に出ます。
居酒屋さんの生搾りサワー等でもこうすると美味しいですよ!!
ボディーに氷を詰めれば、あとはシェイクです。
秒数としては13秒ほどです。どのカクテルでもそうですが、シェイク中に断続的に氷が壁に当たる音がしているか。指先に集中し、しっかりと効率的に冷やせているかを確認氷が不本意な砕け方をしていないか。これに注意しましょう。
サイレントサードにはフレークを入れるのが僕は好きではないので、グラスに注ぐ際は茶こしを使って氷を取り除きます。
茶こしを使ってグラスに注げば、完成!
スッキリとした中にもウイスキーのまろやかさが残せていれば、完璧です!
最後に
いかがでしたでしょうか?
今回はサイレントサードを作りました。
構造はホワイトレディやXYZと一緒ですが、ベースによってコアントローやレモンジュースの量を調整することが重要です。
味をどうしたいのかの指針がしっかりとあると最高ですが、やはりこれは何回も作らないとできないですね、、、、
あまり注文されることのないカクテルですが、結構好きな一杯です。
ぜひバーでお試しください!
ウイスキーの味わいは様々な表情があります。
一回一回別の顔を見せてくれるので、飽きずに楽しむことができるのが最高ですね!
それでは!
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